【2025年最新】ランドローバーディフェンダー(旧型)の価格推移と高騰の理由|今が売り時?今後の相場をプロが予測

ランドローバーイメージ画像

リベット止めの無骨なアルミボディ。垂直に切り立ったフロントガラス。そして、現代のSUVが決して持ち得ない「道具」としての圧倒的な佇まい。 ランドローバー「ディフェンダー(旧型)」。2016年にその長い歴史に幕を下ろしたこの車は、単なる移動手段ではありません。それは、道なき道を切り拓いてきた冒険者たちの魂そのものです。

新型ディフェンダー(L663)の登場により、その快適性とハイテクさは称賛されました。しかし、皮肉なことにそれが証明したのは「旧型の代わりは存在しない」という事実でした。 不便で、うるさくて、雨漏りもする。そんな愛すべき鉄の塊(実際はアルミですが)の価値が、今、世界中で爆発的に再評価されています。

結論から申し上げます。旧型ディフェンダーの相場は、生産終了による「供給停止」と、米国への「25年ルール輸出」需要が重なり、底値知らずの上昇トレンドにあります。

本記事では、2025年現在の市場データに基づき、旧型ディフェンダーの資産価値を冷徹に分析します。泥にまみれたその愛車が、実は金塊以上の価値を秘めているかもしれない。その真実を紐解いていきましょう。

メルセデス・ベンツ Gクラス(ゲレンデ)が高級リゾートへのパスポートなら、ディフェンダーは荒野への招待状です。

この記事のポイント
・2016年の生産終了以降、相場は右肩上がり。限定モデルは新車価格の2倍〜3倍に。
・米国市場への輸出解禁(25年ルール)により、90年代〜00年代初期モデルが争奪戦に。
・フレームの「錆」が査定の分かれ目。専門店以外では価値が理解されにくい。

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ランドローバー ディフェンダー(旧型)とは?歴史とスペックの魅力

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引用元:forbes.com

なぜ、これほどまでにアナログで前時代的な車が、富裕層のガレージに収まり続けるのか。その理由は、1948年から変わらない「基本設計の純度」にあります。

開発背景:戦後から続く「最強の道具」

ディフェンダーのルーツは、1948年のアムステルダムモーターショーで発表された「シリーズI」に遡ります。戦後の鉄不足から航空機用アルミニウム合金をボディに使用したこの車は、農業用トラクターの代わりとして設計されました。

以来、シリーズII、III、そして90/110(ナインティ・ワンテン)と名前を変えながらも、その基本的な構造はずっと変わりませんでした。ラダーフレームにアルミボディを架装するという原始的な構造。「壊れても、野原で直せる」。この信頼性こそが、世界中の探検家や軍隊に選ばれ続けた理由です。

スペック詳細:TdiからPumaまで

旧型ディフェンダーのエンジンは、時代によって変遷してきました。特に日本で人気が高いのは以下の2つです。

Td5(1998-2006): BMW傘下時代に開発された5気筒ディーゼルターボ。独特のビート感と信頼性の高さで、マニアから最も愛されるエンジンの一つ。
Puma / TDCi(2007-2016): フォード由来の2.4L/2.2Lディーゼル。6速MTや現代的なダッシュボードを備え、実用性が向上した最終世代。

最高出力は122ps程度(モデルによる)。高速道路では会話が困難なほどの騒音。重たいクラッチ。しかし、ローギアに入れてデフロックをした瞬間、この車は地球上のあらゆる障害物を乗り越える「要塞」へと変わります。

旧型ディフェンダーの価格推移グラフと最新相場

「生産終了バブル」は終わったのか? いいえ、むしろ「枯渇」による第二波が来ています。以下は、国内および海外市場におけるディフェンダー(90/110)の平均取引価格の推移です。

直近5年の価格推移(データ分析)

平均相場(万円)最安値〜最高値(万円)
2020年550350 〜 900
2021年680450 〜 1,100
2022年750500 〜 1,300
2023年820550 〜 1,500
2024年890600 〜 1,800
2025年(現在)950650 〜 2,500+

ご覧の通り、一貫して上昇トレンドです。特に最終限定車(Heritage Edition, Adventure Edition)や、V8エンジンを搭載した「Works V8」などの特別仕様車は、2,000万円〜3,000万円クラスで取引されており、もはやスーパーカー並みの資産価値を持っています。

なぜここまで高騰したのか?

最大の要因は、「もう二度と作られない」という絶望と希望です。 現在の安全基準や環境規制では、あの直角なボディや歩行者保護を無視したようなバンパーを作ることは不可能です。供給が完全にストップした状態で、世界的な「アウトドア・ブーム」と「クラシックSUVブーム」が重なりました。

さらに、北米(アメリカ)市場の影響が甚大です。アメリカでは安全基準の関係で長らくディフェンダーが正規輸入されませんでした。しかし「製造から25年経過した車」は輸入解禁となるため、現在、1990年代後半〜2000年の個体が次々と海を渡っています。

2030年までの未来予測|バブルは崩壊するか?

ランドローバー未来予測

「錆びやすいし、維持も大変。そろそろ手放すべきか?」 悩みどころですが、専門家の見解は「状態の良い個体は、さらに高みを目指す」です。

専門家の見解とシナリオ

英国のHagerty等の分析でも、ディフェンダーは「鉄板」の資産です。 特に注目すべきは「レストモッド(Restomod)」市場の拡大です。TwistedやArkonikといった専門ビルダーが、古いディフェンダーを数千万円の高級車に作り変えるビジネスが活況です。彼らが「ベース車両」を買い漁っているため、市場から良質な個体が消え続けています。

2030年に向けて、内燃機関への風当たりが強まっても、「電気自動車にはなり得ない原始的な魅力」を持つディフェンダーの価値は、逆に際立つことになるでしょう。

状態ランク別の買取相場(松竹梅)

ディフェンダーの査定は「年式」よりも「錆」と「仕様」で決まります。

  • 【松】最終限定車・Works V8・北米輸出対象年式(1,500万〜2,500万円超) 2015-2016年のヘリテージエディション等は別格。また、車台番号が明確でオリジナルの「Td5」エンジン搭載車(特に25年ルール適合車)は、北米バイヤーが札束で殴り合う人気銘柄です。
  • 【竹】高年式Puma・状態良好なTd5(800万〜1,200万円) 走行距離が5万km〜10万km程度で、メンテナンスが行き届いている個体。エアコンが効き、内装も綺麗な110(ワンテン)はファミリー層にも需要があり高値安定です。
  • 【梅】錆あり・酷使された個体(400万〜600万円) ラダーフレームやバルクヘッド(隔壁)に深刻な腐食があるもの。あるいはオフロードで酷使され凹みが多数あるもの。それでも「直せば乗れる」ため、一般的な中古車のような無価値にはなりません。

注意すべきは、「オールペン(全塗装)で綺麗に見えても、中身が錆だらけ」の個体です。プロはシャシーの防錆塗装の厚塗りを見逃しません。逆に、オリジナル塗装が剥げていても、中身がしっかりしていれば高く評価されます。

「味」なのか「ボロ」なのか。その境界線を見極めるのは専門店だけです。

ランドローバー ディフェンダーを一番高く売るための戦略

この車を手放す際、一般的な常識は通用しません。

ディーラー下取りは「数十万円」損をする

一般的な輸入車ディーラーや大手買取店にとって、旧型ディフェンダーは「扱いに困る車」です。 「オイル漏れがありますね」「ハンドルが重いです」「隙間風が」…彼らの減点方式の査定では、ディフェンダーの魅力は全て「欠陥」として処理されます。 下取りに出せば、相場の半値以下で買い叩かれるリスクすらあります。

「ディフェンダー」の価値がわかる専門店へ

高く売るための条件は明確です。

「ラダーフレームの錆」の許容範囲を知っている

北米や英国への輸出ルートを持っている(円安メリットの活用)

カスタムパーツ(ルーフラック、ウインチ等)をプラス査定できる

「外車バトン」のような、輸入車・趣味車に特化した買取サービスを利用してください。彼らは、あなたのディフェンダーが持つ「傷」さえも、冒険の勲章として正しく評価してくれます。

⚠️ ディーラー下取りは「損」です

「今の相場を知りたいだけ」でも構いません。
円安やブームの恩恵を最大限に受けるなら、輸入車専門ルートを持つ買取店で「最高値」をチェックしておくのが鉄則です。

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ランドローバー ディフェンダーの価格推移まとめ

旧型ディフェンダーは、自動車市場における「金(ゴールド)」のような存在になりつつあります。 便利で快適なSUVは毎年新車が出ますが、この「不便で最高な相棒」はもう二度と生産されません。

迷っているなら、まずは現状の価値を知っておくべきです。あなたが思っている以上に、世界はその角ばったアルミニウムの箱を求めています。

※価格情報に関する免責事項
本記事の相場データおよび将来予測は、執筆時点での市場調査に基づく編集部の独自見解です。実際の買取価格や将来の価値を保証するものではありません。売買の判断は自己責任で行ってください。

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